11.01.2017

手術着が濃い青や緑の理由とは!?

昨日はハロウィンで、渋谷はコスプレのひとであふれかえっていたようですが、帰りの電車の中で一人でメイクで乗っているひとは、コスプレ仲間が居なくなってちょっとつらそうでした。近所のひとに会うとちょっと気まずいですね。

ハロウィンでナースの衣装も人気がありますが、医療現場で手術の服装と言って思い浮かべるのは濃い青や緑の手術着ですよね。白やピンク、真っ赤といった色の手術着はあまり見かけません。

その理由は、視覚効果です。手術のときに執刀医は、たくさんの真っ赤な血をみることになります。長時間、集中して一箇所を見つめた後に視線をはずすと、赤の補色である緑色の残像が残ってしまいます。残像が見えると、目が慣れるまで手元が見えにくくなるため、思わぬところを傷つけてしまうといったミスに繋がり、残像が重なって目が疲れてしまいます。それを防ぐために、残像の緑に重なる、濃い青や緑の手術着を着て残像を打ち消してしまうのです。

また、 青や緑が選ばれる理由は、リラックス効果。新緑や海を眺めると安らぐように、気持ちが落ち着いてリラックスして手術ができます。手術につきものの赤色は興奮作用があるため、このような理由で手術着は、濃い青や緑が選ばれるのです。単に好みや流行色ではなく、ちゃんとした理由があるのですね。

ブランディングデザインで、ロゴやweb、サインデザインなどでテーマカラーをご提案するときも、やはり企業やお店のビジョンや経営理念、使われる環境

など、目指すべき目標をお聞きして、そこから導いたコンセプトに基づいたカラーをご提案しています。なんとく、とか似合いそうではなく、そのカラーを選ぶ、きちんとした理由を大切にしています。                     
by 野内

株式会社SUPERBALL  www.superball.jp

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